映画「64(ロクヨン)前編」の口コミ

映画「64(ロクヨン)/前編」を試写会で見ました。
公開予定は2016年5月7日です。
全く期待していなかったのですが、これが予想外に面白く、「64(ロクヨン)/後編」の公開が待ち遠しいですね。
「64/前編」の原作、映画の内容、口コミ感想等を披露いたします。

「64(ロクヨン」の原作

「64(ロクヨン」の原作は横山 秀夫さんの小説です。
2012/10に発刊されており、2012年のミステリー2冠を達成した究極の警察小説です。

2015/2/6に発売された文庫版は「上巻」「下巻」に分かれています。

≪あらすじ≫
「上巻」
昭和64年に起きたD県警史上最悪の事件を巡り警務部と刑事部が全面戦争に突入。その狭間に落ちた広報官・三上は己の真を問われる。

「下巻」
記者クラブとの軋轢、ロクヨンをめぐる刑事部と警務部の全面戦争。その狭間でD県警が抱える爆弾を突き止めた三上は、長官視察の本当の目的を知り、己の真を問われる。そして視察前日、最大の危機に瀕したD県警をさらに揺るがす事件が―。驚愕、怒涛の展開、感涙の結末。ミステリベスト二冠、一気読み必至の究極の警察小説。

映画「64/前編」の内容

≪ストーリー≫
昭和天皇の崩御により、わずか7日間で幕を閉じた昭和64年。
その最後の1週間で起きた、少女誘拐殺人事件。
そして、未解決のまま時効まで1年に迫った平成14年冬、新たな誘拐事件が・・・。

≪キャスト≫
登場人物が多いのですが、俳優陣も豪華です。
前編の主要人物の名前と俳優を一部紹介します。
・警務部秘書課広報室広報官 三上義信:佐藤浩市
・東洋新聞キャップ 秋川:瑛太
・雨宮漬物経営者 雨宮芳雄:永瀬正敏
・警務部長 赤間:滝藤賢一
・刑事部捜査一課長:三浦友和
・刑事部長:奥田瑛二
・三上美那子(三上義信の妻/元婦警):夏川結衣

試写会の冒頭に内容の説明が少しありました。
パンフレット等で分かる通り、とにかく登場人物が多いです。
その為、パンフレットには「登場人物相関図」が記載されています。
最も、実際の映画では言う程複雑ではなく、スッキリ理解できました。

ただ、主役の三上(佐藤浩市)が昭和64年の事件当時、刑事だったのが、その後、警務部広報室の広報官になっており、その間の経緯の説明がないので、最初は混乱しました。

映画では原作と違う結末が用意されているようです。
私は原作を読んでいないのですが、文庫版の「上巻」「下巻」の内容を見ると、映画の前編には文庫版の「下巻」の内容も少し入っているようです。

「64/前編」の感想

パンフレット等の広告では主要人物の顔写真が並べてあります。
しかも、笑顔の表示はなく、どちらかというと負の感情が現れており、かなり威圧感があります。

さらにいつごろか映画で前編・(中編)・後編という2部作・3部作の作りが見られるようになりましたが、単に続編にひっぱるという作りになっており、今一でした。

なので、「64/前編」には全く期待していませんでした。
しかし、良い意味で期待が裏切られました。

原作がある作品の映画化の場合、上映時間の制約があるため、どうしても話をはしょってダイジェスト版のような印象を受けるのが常でした。
結果、原作の良さが生かされていない。
映画化という映像や音声が加わっているにも関わらず原作の面白さが増幅されていないという不満がありました。

ところが、先日見た「ちはやふる」も「64」も見ごたえがあり、前編なりに一区切りがついており、成程、2時間の枠に話を納めるには無理があり、前編・後編に分ける必要があったというのが納得できます。

そして、TVドラマではなく映画にする意味。
単に画面が大きいだけではTVドラマではなく映画にした意義はないと思います。
しかし、そういう作品が多いのも事実です。

「64」の場合、刑事部や記者クラブが出てくる場面が多く、これは映画という広いスクリーンがあるからこそ臨場感あふれる映像を届けることができます。
登場人物一人一人の細かい表情の変化も大画面だからこそしっかりと伝わってきます。

さて、作品そのものの感想です。
昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件を題材としていますが、単に謎解きの話ではありません。
これは人間ドラマです。

刑事部対警務部、広報室対記者クラブ、三上対刑事部、三上対警務部(警務部長、県警本部長)、三上対記者クラブ、三上対娘、と人間関係の対立を描いています。

そして、その中心が三上です。

役者全員に個性があり、うまく演じているのですが、主役の三上を演じる佐藤浩市はいい演技をしています。
今まではどちらかというと感情を表に出さない役が多かったと思いますが、「64」は色んな対立の中で人間的に変わっていく難しい役柄を演じています。

三上と対立する記者クラブの秋川役の瑛太もいままでの役柄と違い、いい味を出しています。

前半は昭和64年の未解決事件の時効まで1年に迫った平成14年に新たな誘拐事件が発生するところで終わります。

昭和64年の未解決事件は解決するのか、新たな誘拐事件の犯人と意図は?様々対立はどう決着つくのか、警察組織の闇は公になるのか、そして、三上自身の家庭の問題は?

「後編」の公開が楽しみです。

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