「英語教育実施状況調査」に物申す

文部科学省は「英語教育実施状況調査」結果を発表。
中学卒業時の目標とされる英検3級以上の英語力を持つ中学3年生は、全体の37%だった。
文部科学省の調査の狙いは?

「英語教育実施状況調査」とは?

文科省の「英語教育実施状況調査」は、生徒や教育の英語力向上のため、英語教育の実態を把握するのが目的。

昨年(2015年)12月、中学9522校、高校3409校などを対象に実施された。

「中学卒業時に英検3級程度以上が50%」「高校卒業時に英検準2級~2級程度以上が50%」を2017年度までに達成するのが国の目標。

中学では、英検3級以上(同レベルの民間試験を含む)を取得した生徒数と、学校ごとに英語教員が判断した「英検3級以上相当の力をあると思われる生徒数」を合算。

英検3級以上の英語力を持つ中学3年は36.6%となり、前年度を2ポイント上回った。

英検の級とレベル

英検は1級から5級まで。
各級のレベルは以下の通り。

5級:中学初級程度
4級:中学中級程度
3級:中学卒業程度
準2級:高校中級程度
2級:高校卒業程度
準1級:大学中級程度
1級:大学卒業程度

http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/

「英語教育実施状況調査」の問題点

文科省は「中学卒業時に英検3級程度以上が50%」を目標としているが、調査は中学卒業生ではなく、中学3年の12月に実施されている。
卒業は3月なので、大した差はないと思うかもしれないが、学習範囲は終わっていないので如何なものか?

実施するなら高校1年の1学期にやるべきだろう。

あるいは高校入試そのものに英検を利用すれば良いのではないか?

さらに、学力レベルを「英検3級程度以上」としながら、全員が試験を受けているわけではないということ。

“中学では、英検3級以上(同レベルの民間試験を含む)を取得した生徒数と、学校ごとに英語教員が判断した「英検3級以上相当の力をあると思われる生徒数」を合算。”とある。

かなり恣意的だ。

それこそ、各校で英検を受験させれば正確に計ることができるはず。

さらに高校生の学力調査もしかり。

そして、この調査は単に生徒のみを対象としたものではない。
「教員」も対象となっている。

「教員」の学力を計るなら、TOEICテストを受けさせるべきではないのか?あるいは、英語の教員には何点以上を要するといった基準を設ければ良い。

英語力を伸ばすには?

中学英語は英語の基礎である。
中学英語が完璧なら最低限の英語は通じる。
大学受験にしても単語や熟語を別にして問われていることは中学英語で回答できるものが大半だ。
それはTOEICについても同じ。

高校卒業時に「英検3級以上が100%」を目標にすべきだろう。
文科省は中学英語がいかに大事かを理解していないようだ。

単純に「中学(高校)卒業時の英語の実力を○級以上が50%」というのは、いかにも官僚の考えそうな目標値である。

そして、グローバルな人間を育てないのならTOEICテストを推進すべきではないか。

英検3級をクリアした生徒はTOEICテストを受験させ、スコアを上げていく。
そういう教育体制が必要なように考える。

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