刺青除去の方法＆クリニック比較

レーザー治療とは？

レーザー治療とは、除去したいタトゥー(刺青)にレーザーを照射し、高熱作用でタトゥー(刺青)の染料を燃焼してしまう治療方法です。粉砕した染料は体内にゴミとして残りますが、自然に排出されます。

レーザーの効果は深さ、色味に左右されますので、最終的な治療回数は断定できませんが、一般的には3か月に1度の治療で3～8回、必要です。

レーザー治療に向いている刺青

レーザーで除去できるタトゥーは限られています。

１．待針と墨汁で「自分で入れた」タトゥー。
インクよりも墨汁の方が消えやすい。
２．「黒一色」の機械彫りで浅く入れたタトゥー。

この2種類であれば完全除去できる可能性があります。

レーザー治療のメリット

他の刺青除去治療方法と違って、体にメスを入れるわけでないので傷にはなりません。
期間がかかりますが、色味によっては短期間で比較的キレイに治る可能性があります。

レーザー治療のデメリット

タトゥーが深かった場合、完全除去できないリスクがあったり、多色や濃いタトゥーには適さないため、多数回の照射が必要になるが、皮膚の質感が変化してしまうことがあります。

炎症反応が残っているうちに次のレーザーを照射すると皮膚がケロイドやその一歩手前になるリスクが高いので、レーザー照射の間隔は3か月以上必要になります。

レーザー治療に関するアドバイス

実際にレーザーで消せるタトゥーは自分で入れた黒一色の浅いタトゥーくらいです。
レーザーでの除去はギャンブルの様なもの。

テスト的に1㎝×1㎝位の小範囲を2～3回照射し、それで薄くならなかったらやめるべきです。

クリニックによっては最初から広範囲を照射するケースがありますが、かなりの激痛が伴います。
広範囲の照射は皮膚への負担が大きいので本来、避けるべきです。
「刺青除去」レーザー治療クリニック比較

切除法とは？

切除法とは刺青を含んだ皮膚を切除して、皮膚を縫い合わせる方法です。

切除法に向いている刺青

・レーザーで消えなかった（タトゥー）に。
・色の深さ・色味に関係なく施術可能

切除法のメリット

小さな刺青・タトゥーの場合、1回の治療で完全に切除できるので、お急ぎの方には非常に有効な方法です。

切除法のデメリット

切除法は、皮膚の伸縮の問題で、1回で切除可能な範囲のみとなるため、範囲が広い場合は、複数回切除が必要です。
※単純切除（1回での切除）か分割切除（数回に分けて切除）

1回目の手術の7～14日後に抜糸のために一度ご来院いただきます。
分割する場合、2回目の手術は半年後になります。

難点は必ず手術痕が残ることですが、3～6ヵ月で赤味はとれ、除々に目立たなくなっていきます。

皮膚移植・植皮法とは？

皮膚移植・植皮法とは主にヤケドの治療に用いられている手技で皮膚を欠損した部位に他の健康な皮膚を移植する治療法です。
刺青・タトゥーの部分の皮膚を色素の入っている深さまで削ります。傷痕の目立ちにくい太ももなどの皮膚を取り、刺青・タトゥーを削った部分に移植します。
移植した皮膚は2週間程度でくっつきます。
その後、移植した部分、皮膚を採取した部分の傷痕は徐々に目立たなくなります。

皮膚移植・植皮法に向いている刺青

刺青・タトゥーが大きい方や、レーザーに反応しにくい刺青・タトゥーの方にオススメです。

皮膚移植・植皮法のメリット

お急ぎの場合で、大きな刺青・タトゥーを取りたい場合は非常に有効な方法です。

皮膚移植・植皮法のデメリット

欠点は、移植先双方に傷跡が残ります。

剥削法（アブレーション）とは？

剥削法（アブレーション）とは、刺青・タトゥーを含んだ皮膚の表面を一部削り取る方法（剥削法）です。

剥削法に向いている刺青

1回など早期に治療を終わらせたい方で皮膚移植をご希望されない場合。
ご予算の面で切除皮膚移植法が困難な場合に選択される方法です。

剥削法のメリット

レーザー治療では不向きな黄色や赤等の色味に左右されない事と、切除では不可能な大きいイレズミに対応できることが利点です。

剥削法のデメリット

他の方法に比べて、傷跡がアザまたはヤケド跡のようになるため色白の方などは目立つ可能性があります。

剥削法に関するアドバイス

イレズミを他の傷跡に置き換える治療と言えるので刺青を理由に起こる社会的不利益を改善できる事でしょう。

ここでは簡単に4つの刺青除去方法の違いメリット・デメリットの観点から比較します。

レーザー治療

●メリット：傷跡が残らない
●デメリット：レーザーで除去できるタトゥーは限られている。治療に時間がかかる。→間隔を空けて複数回治療必要。

切除法

●メリット：小さな刺青・タトゥーの場合、1回の治療で完全に切除できるので、お急ぎの方には非常に有効
●デメリット：必ず手術痕が残るが、3～6ヵ月で赤味はとれ、除々に目立たなくなっていく。

皮膚移植・植皮法

●メリット：お急ぎの場合で、大きな刺青・タトゥーを取りたい場合は非常に有効な方法。
●デメリット：移植先双方に傷跡が残る。

剥削法（アブレーション）

●メリット：レーザー治療では不向きな黄色や赤等の色味に左右されない事と、切除では不可能な大きいイレズミに対応できる。1回など早期に治療を終わらせたい方で皮膚移植をご希望されない方向き。
●デメリット：他の方法に比べて、傷跡がアザまたはヤケド跡のようになるため色白の方などは目立つ可能性がある。