外出する時に気をつけたい花粉対策のポイントをご紹介します。
マスク
目と鼻に入り込む花粉を減らすには、眼鏡とマスクは強い味方。
今年(2014年)改訂された環境省の「花粉症環境保険マニュアル」によると、目に入る花粉の量は、カバーがついた花粉症用の眼鏡をかけると約65%減り、普通の眼鏡でも約40%減るという。
この10年ほどで高機能化が進むマスク。
「ウイルス、花粉99%カット」といった表示は、フィルター部分の性能をうたったもの。
ただし、「顔とマスクの間にすき間があれば、花粉はそこから入ってくる。顔にフィットするマスクを選び、ピッタリと付けることが重要」という。
自分に合うサイズは、手を使って測れる。
プリーツ形のマスクを付けるときは、上辺についた金具を鼻のカーブにぴたっと合わせる。
「ほおやあごの部分も手で押さえ、なるべくすき間をつぶす」
衣服
衣服では一般に、羽毛立ちが多いウール類には花粉がつきやすいとされる。
ウールのセーターとポリエステル製のフリースジャケットを使った実験では、どちらも静電気が起きていないものは、起きているものに比べて花粉の付く量がほぼ半分だという。
「外側に着る服はなるべくつるりとした素材で、袖口や袖に折り返しがないデザインを」
マフラーやスカーフ類もふわりとまとえば、折り目やしわの間に花粉をためてしまう恐れがある。
「使うなら、コートの内側に身に付けるなどの工夫を」する。
静電気が起こらない着合わせ
Å:マイナスに帯電しやすい繊維
アクリル、ポリエステル、アセテート
B:帯電しにくい繊維
麻、綿、絹
C:プラスに帯電しやすい繊維
レーヨン、ウール、ナイロン
●静電気が起きにくい着合わせ
AとA、CとC、AとB、BとC
【例】
ポリエステルのフリース+ポリエステルあるいは綿のTシャツ
花粉が多い日
・雨上がりの翌日や気温の高い日が2~3日続いた後
・晴れて気温が高い日~空気が乾燥して風が強い日
あると便利なもの
通勤・通学で外気にあたり、職場や学校に着いたときは、まず洗面所に行き、手洗いやうがいなどで花粉を洗い流すといい。
持ち歩くと便利なものはアメと飲み物。
「鼻づまりで口呼吸になり、口が渇いてしまいがち。
糖分を取りすぎないよう、お茶や水をマイボトルに入れて携帯し、キャンディーはシュガーレスタイプにするといい。
(朝日新聞2014/2/3記事より)