「カッコイイから」など、様々な理由で刺青・タトゥーを入れる方が増えている一方で、ある統計ではタトゥーを入れた3人に1人が消したいと思っているという結果が出ているそうです。
刺青・タトゥーを消す(除去する)にはどんな方法があるのでしょうか?

刺青とタトゥーの違い

刺青・タトゥー(Tattoo)・入れ墨とよく似た言葉がありますが、何が違うのでしょうか?

そもそもは、針などに皮膚に傷をつけ、その傷に墨汁などの色素を入れ着色し、文字や絵柄など描く手法を「入れ墨」と呼ぶ。

「入れ墨」は一度入れると消えない為、日本では、江戸時代の罪人の手首に入れ、罪人の印とした。

「入れ墨」を入れるには激痛を伴う為、その激痛に耐え、極道を貫くという意味でヤクザは体に「入れ墨」(彫り物)を入れた。

現代では、ファッションとして男女が体に「刺青」(英語名Tattoo)を入れるようになった。

従って、これらの言葉は全て同じものを表すと考えてよい。

何故、刺青・Tattooを消したいのか?

現代では刺青・Tattooをファッションとしてとらえる若者も存在するが、大半の日本人にとって、刺青=ヤクザの印象である。

プールや公衆浴場では「刺青、お断り」が普通だ。

ヤクザが足抜けした時、あるいは、一般人が結婚する時、就職する時、元カレ(カノ)の名前の刺青を入れたが、新しいカレ(カノ)が出来た等の場合に、刺青・Tattooを消したい(除去したい)と考える方が、およそ3分の1いるという。

刺青・タトゥーを消す(除去する)

しかし、一度入れてしまった刺青・タトゥーを消すことは容易なことではない。

一般的に刺青・タトゥーは、入れるときよりも消すときの方が時間・費用がかかるうえ、刺青・タトゥー除去を行う際に傷跡を残さないのは不可能とされている。

これは本来、刺青・タトゥーが皮膚に傷をつけ、そこに色素を入れるという手法からも明らかである。

要は「刺青・タトゥー」=傷と考えれば理解し易い。

●レーザー治療
「刺青・タトゥー」除去というと、レーザー治療が浮かぶ。
レーザー治療とはレーザーを照射することによって墨(染料)を破壊し、“色を薄くしていく”方法。
レーザーと相性の良い黒一色などの墨が浅い部分に入っている人の場合は比較的良い結果になることもあるが、いずれにしても回数が必要。
しかも、数年間に何十回も受けても費用はかかるばかりで、刺青が消えないということも頻繁に起きているようだ。

クリニックによっては、レーザー治療は勧めないところもある。

●「切除法」
「刺青・タトゥー」を完全に除去するには「切除法」が一般的。
「刺青・タトゥー」を切除した後、皮膚を縫合する。
結果、傷は残るが「刺青・タトゥー」を完全に除去することが出来る。
但し、一度に縫合できる範囲に限りがあるので、範囲が広い場合は複数回の治療が必要だ。

治療と治療の間隔は半年必要。

●「剥削法(アブレーション)」
「切除法」は刺青の範囲は狭い場合には時間(治療期間)がかからないのがメリットだが、急いで広範囲の刺青を除去したいという人には不向き。

そういう場合は「剥削法(アブレーション)」という方法がる。
これは字を読んでのごとく皮膚の表面を一部削り取る方法。
手術は一度に済むので急いで刺青を消したい人に向いている。
ただ、傷跡がアザまたはヤケド跡のようになるため色白の方などは目立つ可能性がある。

●「皮膚移植・植皮法」
これは上記の「剥削法(アブレーション)」で皮膚を欠損した部位に他の健康な皮膚を移植する治療法。
移植をする分、「剥削法(アブレーション)」より費用がかかる。
移植した部分、皮膚を採取した部分の傷痕は徐々に目立たなくなる。

刺青除去の方法&クリニック比較