アレルギー性鼻炎の一種である花粉症があるので、「アレルギーの9割は腸で治る! クスリに頼らない免疫力の作り方」という本を読みました。
口コミ&感想を披露致します。

「アレルギーの9割は腸で治る!」の内容

著者の藤田絋一郎氏は東京医科歯科大名誉教授で医学博士です。(本書出版当時)
最新著書に「危ない油と健康になるオイル」(2015/7/23)があります。

本書では、花粉症を含めたアレルギーが発症する仕組みとどんなアレルギーにも、ひいてはガンに勝つ免疫力をつける方法が紹介されています。

Amasonの口コミレビューでは5つ星のうち 4.0(44件)とまあまあの評価です。

アレルギーの仕組み

抗原がスギ花粉であれ、ハウスダストであれ、アレルギーを発症するプロセスは同じです。

ここでは私が感心があるスギ花粉症を取り上げます。

スギ花粉が体内に侵入するとBリンパ球がIg抗体を産出。
Ig抗体は次に入ってきたときに攻撃を仕掛けるのが本来の役割だが、やっかいなのは肥満細胞の表面にくっつくこと。

花粉が飛んできて2つのIg抗体に花粉がつくと、肥満細胞が破れる。
結果、肥満細胞はヒスタミンやセロトニン、ロイコトリエンなどをまき散らし、その刺激を受けた粘膜が炎症を起こす。

スギ花粉を鼻から吸い込めばくしゃみ鼻水が出たり鼻詰まりになるし、目に入れば目がかゆくなるといった花粉症の症状が起きる。

ガンにもアレルギーも勝つ免疫力をつける方法

著者は”免疫力は「食」から”と主張します。

抗酸化作用のある緑黄色野菜等の植物を推奨しているのですが、これは「ガン」の発症率を減少させる方法です。

ガンとアレルギーとでは発症のメカニズムは違うのではないかと思います。
ガンは免疫力の低下、アレルギーは免疫の異常。

アレルギーと関係のある下りは次の個所です。
「活性酸素が酸化作用によって細胞を傷つけ、ガンや心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすほか、アトピーや肌のシミ・シワの原因となったり、老化のスピードを速めたりもします。」

この対策として「抗酸化力のある食べ物&サプリを摂ろう」と提案します。
抗酸化作用のある成分としてはポリフェノールが有名ですが、花粉症対策にポリフェノールを含む食品がよく使われます。

本書ではアレルギーの例として「花粉症」が取り上げられているのですが、この「ガンにもアレルギーも勝つ免疫力をつける方法」という章では「花粉症」が全く出てこないので残念でした。
花粉症対策