健康には気をつかっているのですが、その中で注目しているのが「水素水」です。
水素水ドリンクを試してみた所、調子がよさげなので、出来立ての水素水が飲める水素生成器も購入。
水素水のことを詳しく知りたくて、「ハイドロジェン・セラピー~水素水を科学する」という本を読んでみました。
「ハイドロジェン・セラピー~水素水を科学する」を読んだ口コミです。

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タイトル(書名)に偽りあり

出版物にありがちですが、書名(タイトル)と内容が違うということは割と多いです。

この本もその例にもれず、タイトルから内容を期待して読むとがっかりします。

実際は「水素水」というよりは「活性酸素の害」についての解説が大半。
「水素」や「水素水」という言葉は出てくるものの、あくまでも理論的な推察であり、とても「科学」とは言えません。

もっとも、「活性酸素(スーパーオキシド)の害」については、ガンを初めて多くの病気や症状の原因になっていることを多くの文献から実証しているので、「活性酸素(フリーラジカル)の害」というタイトルにした方が本の内容と一致します。

水素の何がすごいのか?

活性酸素は体を酸化し、病気の大半の原因となるわけですが、これに対抗するには、抗酸化物質を摂ることが大切です。

元々、体の中には抗酸化物質を作って活性酸素の害をSOD減らす仕組みがありますが、加齢等によって生成能力が落ちていきます。

そこで、ポリフェノール、ビタミンC等の抗酸化物質が主成分のサプリメントで補う必要があります。

ただ、こういった抗酸化物質は万能ではありません。

これについては著者は56ページに表にまとめていますが、「活性酸素」と一口に言いますが、実は種類が4つあります。
①スーパーオキシド:活性酸素の前駆者。
②ヒドロキシラジカル:攻撃性が高く一番肌にダメージを与える活性酸素。
③過酸化水素水:安定しているが金属や光と反応してヒドロキシラジカルを発生する。
④一重項酸素:普通の酸素に近い。
※①②はフリーラジカル、③④はフリーラジカルでない。

そして、ポリウェノール等の抗酸化物質はこの4種類の活性酸素の内、効果があるのは1~3のみです。

4種類の活性酸素に効果があるのは唯一「水素」のみです。
このデータは「科学的」です。
ただ、著者が調べた物ではありません。

著者と水素水の関係

著者(藤本幸弘氏)はクリニックF院長です。
レーザーによるアンチエイジングをテーマとしたクリニックだということです。

加齢を促進させるものに「酸化」「糖化」「脱水」があります。
この「酸化」に対抗するのが「水素(水)」と言えるでしょう。

当クリニックでは、電解水素水整水器を設置して活用しているとのこと。

せっかく、現場で水素水を活用されているのなら、臨床例を挙げて欲しかったなと思います。

Amazonではの口コミレビューも3.3と低評価。
もっともレビューは3件のみで、1人が星1つを付けているのでこの評価になりました。
星1つの方は私の意見とほぼ同じ。

基本、本書に展開されている主張の裏付けは本や論文のようです。
活性酸素の害についてこれだけ、根拠を示し分かり易く解説したものは今まで読んだことがありません。
その点、本書のタイトルが「活性酸素の害」であれば何ら問題はないし、高評価を得られたのではないかと思います。
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