ライオンの2014年の口臭に関する調査によると、男女いずれも計8割弱が「非常に気にしている」「気にしている」と回答。
口臭の原因とは?
また、気になる口臭を防ぐにはどういった対策が効果的なのだろうか?

口臭の主な臭いのタイプ

口臭の主な臭いには次の3つのタイプがある。
右側は臭いの元となっている物質である。

●卵が腐ったような臭い:硫化水素
●野菜が腐ったような臭い:メチルメルカプタン
●生ごみのような臭い:ジメチルサルファイド

口臭の原因

口臭にはいくつからのタイプがある。

●生理的な口臭
●病的な口臭
●心因性の口臭

生理的な口臭

生理的な口臭は起床時や空腹時、加齢のほか、ホルモンの変化によって起こる。
ニンニクやアルコールなどの食品による口臭は、時間とともに減る。

歯ブラシ等

病的な口臭

病的な口臭は、歯周病など歯や口の中の病気が原因の場合と、糖尿病、腎臓や肝臓の病気など全身の病気による場合がある。

心因性の口臭

実際には口臭がないのに本人は口臭があると感じる場合は、心因性とされる。

口臭の検査

鶴見大学歯学部付属病院で口臭外来を担当する歯科医師の中川先生によると「段階的に検査することで口臭の原因がわかる」という。

1.歯を磨かないで状態で受ける検
2.普段通りに自分で歯を磨いた後、上記と同じ検査を行う
3.医師が舌を見て検査

1.歯を磨かないで状態で受ける検査

口臭は起床直後が最も強い。
それは、寝ている間は唾液の分泌が減って、口の中の細菌が増えるからだ。
従って、起床後に食事や歯磨きをせずに病院に来て検査を受けるのが理想的。

まずは小さな注射器を口に加えて自分の息を吸い取ってもらう。
その息を測定器に注入し8分後、ノートパソコンの画面に数字が表れる。

口臭の主なな原因になる3種類の物質が分かるという。

2.普段通りに自分で歯を磨いた後、上記と同じ検査を行う

3.医師が舌を見て検査

白っぽいものが付着している場合がある。
これは「舌苔(ぜったい)」といい、はがれた粘着や食べかすなどの汚れがたまったもの。

口臭対策

上記の検査等によって口臭の原因が分かれば、対策を立てやすい。

ライオン歯科衛生研究所東京デジタルクリンックによると、口臭を気にして来院する患者は40代以上が特に多い。

院長の真木先生(東京歯科大学教授)は、口臭を防ぐケアとして歯垢をとる重要性を呼びかける。

特殊な器具で歯を清掃するPMTCmは自費診療だが、保険診断での清掃よりも口臭を抑えることが調査で明らかになったという。

3,4か月に一度、PMTCを受け、ふだんは自宅でデンタルフロスを使って歯垢をとってほしい」と話している。
(朝日新聞2015/10/17記事等参照)


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