かかとのガサガサ。
年中、悩まされている方もいるでしょう。
かかとのガサガサの原因と対策についてです。

角質層とは?

肌の一番外側で外部の刺激から体を守るのが角質層です。

死んだ細胞の層で、約10~20層からなっています。

足の裏は体重を支え、地面と接して常に刺激を受けているため、人体で最も角質層が厚く、100層以上が積み重なっています。

角質層の下は生きた細胞で、水分を約65%含んでいます。
これが表面ににじみ出します。
健康な肌なら角質層も水分が20%ぐらいに保たれているのです。

かかとのガサガサの原因

過度な刺激や乾燥があると、体を守るために角質層は厚みを増していきます。

水分が行き渡りにくくなる上、表面の角質層が乱れ、水分が蒸発しやすい状態に。

乱れた角質層を修復しようとターンオーバー(皮膚細胞の生まれ変わり)が早まり、不完全な細胞が誕生し、さらに角質層が乱れます。
この早すぎるターンオーバーを「錯覚化」と呼びます。

暖房による乾燥や血行不良、皮膚の削り過ぎなどが負担となって錯角化を助長し荒れを重症化します。

底の薄い靴も衝撃が強いので、角質が厚くなる原因になります。

≪荒れを重症化させる原因≫
・底の薄い靴
・暖房機器
・皮膚の削り過ぎ
・加齢
・季節的な乾燥

かかとのガサガサ対策

●かかとが硬くなったらめくれたところだけを軽石かヤスリで取って、クリームをたっぷり塗りましょう。

クリームは、翌日までしっとり感が続くものを選びましょう。

●尿素入りは皮膚を軟らかく、ビタミンEは血行を促進する作用があります。

アスファルトの路上を歩く生活では荒れは避けられないもの。
ケアを続けることが大切です。

皮膚が粉っぽくなってはがれたり、土踏まずも硬くなったりしている場合は、水虫が原因の可能性があります。

(朝日新聞2014/12/21記事参照)