便秘の原因と対策となると「食物繊維」がよく挙げられますが、運動不足や加齢に伴って筋力が低下すること、冷えも便秘の一因です。
便秘の原因とお腹の張りの解消方法等の対策について。
便秘と運動
運動不足や加齢に伴って筋力が低下すること、冷えも便秘の一因です。
寝たきりになると便秘がちになるのためと考えられます。
1日30分程度のウォーキングなど、日頃から適度な運動が必要です。
特に冬と夏は、便秘外来を訪れる患者さんが増えます。
外で運動する機会が減ることや、体が冷えることで、腸の動きが鈍くなるのでしょう。
(夏場は冷たい飲み物等を摂る機会が増える、あるいは冷房の効いた室内に長時間いることが胃腸を冷やすことにつながると考えられます。所謂、夏バテの原因と言われるものです。)
便秘と冷え
体を温める一つの方法は入浴です。
ただし、半身浴がおすすめです。
熱いお湯に長時間つかると心肺機能に負担がかかるため、ぬるめのお湯に腰まで20分程度つかってください。
お腹の張りの解消方法
お腹が張っている場合は、腸をリラックスさせてガス抜きを促すマッサージを試す方法もあります。
もともと、大腸内視鏡検査の際に腸内に送り込んだ空気を抜くために考案されましたが、腸内にたまったガスを出すために応用できると思います。
マッサージでお腹の張りを解消
1.右半身を下にして横になります。
2.深呼吸をしながら、おへその周りを時計を円をマッサージします。
おなかに力を入れたり強くもんだりせず、やさしくできるようにします。
※5~10分を目安に。おなかに力を入れず、リラックスした状態で。就寝前などがおすすめ。
下剤でお腹の張りを解消
お腹が張って苦しいからと、市販の下剤で排便を促す方もいます。
市販の下剤の多くは、センナや大黄(だいおう)、アロエなどを主成分にした刺激性のものです。
規定の量を守って飲むにはよいのですが、規定の量を超えて飲み続けると、腸管が伸びきって腸の運動を低下させてしまいます。
下剤を使う前に、食事や生活習慣を見直してみてください。
便秘と病院
便秘は強い不快感を伴うだけでなく、背後にほかの病気が隠れている可能性もあります。
次のような症状がある場合は医師にご相談ください。
・1週間以上排便がない
・排便時に出血を伴う
・下剤を規定量以上飲んでいる
・これまで便秘ではなかったのに急に便秘になって1か月以上改善しない
(朝日新聞2014年12/14記事参照)
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