思うところあって、このところ米を食べるのは昼だけで、朝と夜は抜いています。
米以外のイモ等の炭水化物を抜いているわけでもありません。
私の場合、炭水化物抜きダイエットというよりは糖質制限(ダイエット)と言えるかもしれません。
そんなおり、”「炭水化物」を抜くと腸はダメになる”という本を読みました。著者は炭水化物抜きダイエット・糖質オフダイエットのリスクについて述べています。
炭水化物抜きダイエットは危険なのでしょうか?

炭水化物とは?

そもそも、炭水化物とは何かということですが、消化・吸収される糖質と消化されない食物繊維を合わせた総称ということです。

炭水化物に「食物繊維」が含まれていたとは驚きです。
普通は炭水化物=糖質というイメージではないでしょうか?

著者の主張は炭水化物を制限すると「食物繊維」の摂取が減る。
「食物繊維」が減ると便秘になる等、腸にストレスを与える→健康に良くない、という主張です。

炭水化物を制限すると痩せられるのか?

ここでは炭水化物=糖質と考えることにします。
糖質はエネルギーになります。

しかし、食事時に急激に血糖値が上がるとインシュリンが出て中性脂肪として体に蓄えられます。・・・①
また、そうでなくても日中に消費されなかったエネルギーは夜間、中性脂肪に変わります。・・・②

①に対する対策はインシュリンを上げる度合い(GI)の低い物から食べる方法があります。

②については下記の方法が考えれます。
(1)運動をしてエネルギーを消費する
(2)筋肉をつけて基礎代謝を上げる
(3)糖分を制限する

私は①②を実践して1年間で10㎏近くやせた経験があります。
ただ、「糖分を制限する」という意識はなく、夜は消費するエネルギーが少ないので夜のご飯はおかわりしないことにしました。

要は食物繊維

著者の主張のポイントは炭水化物を抜くと「食物繊維」の摂取が減る。
「食物繊維」の摂取が減ると便秘等になり、腸内環境の悪化につながる、だから良くないということです。

ただ、エネルギー源として考えると、エネルギーとなる糖分は炭水化物だけでなく、野菜や果物にも含まれています。
その点、炭水化物を抜いても問題はないと言えます。

そして、「食物繊維」は炭水化物以外にも含まれています。
著者の主張によれば、「食物繊維」は炭水化物でしか摂取できないかのような表現になっています。
私にはどうも納得のいかない部分です。

著者は「食物繊維」の大切さを伝えています。
ただ、流行りの「炭水化物ぬきダイエット」をやり玉に挙げることを意図して、上記の表現を取っているように思えます。
そうであれば、実に不誠実です。

日本人の「食物繊維」摂取量は厚生労働省の推奨する1日の基準値を下回っています。
さらに食生活の乱れ等で腸内環境は悪化しています。

その問題を論じるのにもう少し別のやり方があったのではと思えます。

食物繊維(不溶性・水溶性)とは?