明治安田生命の新制度を昨年(2015年)4月にスタートさせた。
1年契約の社員が4回目の契約更新までに一定の評価に達した場合、無期契約に切り替える。
評価が高い場合には2回目で無期契約になれる。
いわゆる限定正社員である。
限定正社員とは?限定正社員のメリット・デメリット

無期契約と正社員の違い

正社員とは何か?
法律上の定義はないが、一般的には、以下の3つの条件があるとされる。
①無期契約
②パートでなくフルタイム
③派遣ではなく直接雇用

明治安田生命の無期契約社員の勤務時間は1日7時間、総合職の正社員と同じ。

ただし、担当業務は、保険内容の定期的な審査や事務作業などに限られる。

全国転勤の総合職や転居のない異動しかない地域型総合職とも違う、新しい形の正社員だ。

即ち、明治安田生命の無期契約社員は限定正社員ということになる。

限定正社員とは?

仕事内容や働く場所、時間が限定された正社員が増えている。

従来型を「無限定正社員」、違うタイプを「限定正社員」と呼ぶこともある。

労働政策研究・研究機構の調査(2010年)では、事務所の半分近くに「限定正社員」の制度がある。

≪「限定正社員」の現状≫
・一般職(管理職にならない)にいる:約33%
・職種限定の社員がいる:約23%
・勤務地限定の社員がいる:約12%
・勤務時間限定の社員がいる:約6%

政府は、非正社員の受け皿になることや、子育て中の女性が働きやすい仕組みとして、限定正社員に期待する。

多様な正社員とは?

厚生労働省は今年(2016年)1月の「正社員転換・待遇改善実現プラン」で、非正社員の待遇を良くする手段の1つに「多様な正社員」の推進を挙げた。

非正社員よりも安定した働き方で、長時間労働や転勤といった従来の正社員のマイナス面もないとしている。

企業は人件費抑制のため非正社員を増やしてきた。
しかし、人手不足の中で優秀な人材を確保する為、新たな形の正社員として処遇する働きも出てきた。
(朝日新聞2016/5/26記事参照)

限定正社員の問題点

正社員でもなく、非正社員でもない新しい働き方が限定社員だ。
限定社員は無期契約なので雇用は安定しており、その点は評価できる。

但し、肝心の給料面はどうなのだろうか?

従来の正社員と違い、職種や勤務地等が限定だ。
当然、責任の範囲も違ってくるだろう。

となると、正社員と同じ給料を払う必要はない、というか、同じ給料を払っていたら不公平になる。

そうなると、給料は正社員より少なくなる。
賞与に関してもそうだろう。

確かに雇用は安定したが、以前、企業は安い賃金で労働者を雇うことが出来るわけである。

企業が非正社員から限定社員の雇用に向かっているのは、人手不足の中で人材を優秀な確保したがためだ。

人手不足が解消されれば、また、非正社員の雇用をメインにする可能性も考えらえる。

いずれにしても、企業にとって必要な人材となることが、求職者に求められる。
しかし、これは今に始まったことではないが、今まで以上に自分を磨くことが要求されるのは間違いない。