今春(2014年)卒業する大学生の就職内定率と高校生の就職内定率が前年同期より上回った。3年連続のアップだ。

大学生の就職内定率

今春卒業する大学生の就職内定率(昨年12月1日時点)は76.6%で、前年(2013年)同期を1.6ポイント上回った。(文部科学省と厚生労働省の発表による)

過去最低を記録した2010年12月の調査(68.8%)の後、3年連続のアップで、景気の回復基調が見て取れる。

学校種別では国公立81.7%(前年同期比2.2ポイント増)、私立75.0%(1.4ポイント増)。
私立75.0%(1.4ポイント増)。

男女別では男子76.2%(前年同期比1.7ポイント増)、女子77.2%(1.6ポイント増)だった。

高校生の就職内定率

厚生労働省の発表した高校生の就職内定率(昨年11月末時点)は79.2%で、こちらは前年同期より3.4ポイント上がった。

4年連続で改善し、11月末時点の比較では、リーマン・ショック前の2008年3月に卒業した高校生の内定率(79.7%)に近い水準まで戻りつつある。

求人数が14.7%増の約23万8千人と、建設や医療・介護などを中心に伸びていることが背景にあるという。

就職支援活動

両省などは、3月末までを未内定の学生、生徒への集中支援期間と位置づけ、中堅、中小企業を中心とした就職面接会を大学生向けに124回、高校生向けに74回開催するとしている。
(朝日新聞2014/1/21記事より)

就職内定率が上がっているが、景気が回復しているとはまだ言いがたい。
就職内定率が上がっているのは、人気企業への就職を希望する学生が中小企業にも目を向けだしたことが要因ではないか。
就職に有利な資格