三菱東京UFJ銀行の非正規社員が3月(2014年)から、正社員と同じ労働組合に入れるようになった。
流通業界などにも同様の動きが広がっており、非正規社員の要望を経営側に伝えやすくなる効果がある。
三菱東京UFJ銀行組合
三菱東京UFJ銀行では、従業員約4万8千人の2割超にあたる約1万2千人の契約社員がいる。
同行の労組が3月、大手行では初めて契約社員の加入も始めたところ、約5千人の契約が加入した。
正社員は全員組合に入ることになっており、今後入社する契約社員も全員加入する。
銀行では店舗の窓口業務や事務を契約社員が担うケースが多い。
三菱東京UFJ銀の労組は、職場の待遇改善を経営側に求めるには、非正規の契約社員と一体になった方がいいと判断した。
経営側も「顧客に接することが多い契約社員のやる気が上がるのはいいこと」(幹部)と容認する。
だた、契約社員の待遇改善が進むかは分からない。
三菱東京UFJ銀は今春闘で、正社員のベースアップを19年ぶりに認めたが、経営者側は当初「人件費上昇につながる」と消極的だった。
正社員に賃上げに厳しい同行は、非正規社員の賃上げにも慎重とみられる。
西友等非正規社員の労組加入
大手スーパー西友の労組は、2011年秋~翌年春、パート約1万5千人を組合員にした。
セブン&アイやイオングループの労組も同様に進めている。
金融業界でも、郵政グループや生命損保会社の労組も非正規社員を組合員にしている。
職場に非正規社員が多いことに加えて、労組への正社員の加入者が減り、組織維持に非正規社員を加える必要が出ているからだ。
非正規社員の労組加入の問題
連合非正規労働センターの担当者は、「組合員になれば、組合の了承無しに働き方や待遇の改悪をされることはない」という。
ただ、どの業界でも非正規社員の待遇改善は進んでいない。
今春闘では正社員のベアを認める動きが目立ったが、非正規社員では、3月末時点の平均賃上げ幅は時給ベースで14.80円と、前年同時期の17.16円を下回る。
非正規社員の組合加入も、非正規社員全体の1割に満たない。
多くの非正規社員は「賃上げ春闘」と縁が薄いままだ。
(朝日新聞2014/4/5記事より)
コメント
非正規社員は増加する一方であるが、待遇の改善は進まない。
政府は「景気は回復」と浮かれているが、労働者の賃上げを始めとする待遇が改善しない限り、「景気は回復」したとは言えない。
労組も非正規社員の待遇改善には熱心ではないという。
しかし、正社員の加入者が減少しているので組織維持の為に、非正規社員の加入を促進している。
日本の雇用者数5350万人の内、正社員数3310万に対して、非正規社員数は2040万人。
非正規社員が雇用者の38%を占める。
ここからも景気がずっと悪化していることが伺える。