介護施設などで働く人の月額の賃金が、全産業の平均と比べ約4万円低いことがわかった。(労働組合の中央組織・全国労働組合総連合の調査による)

調査の内容

調査は、昨年(2013年)11月~今年(2014年)2月、特別養護老人ホームなど介護の現場で働く人を対象に実施し、6369人から回答を得た。

調査によると、正社員の昨年10月の賃金は20万7795円と、厚労省が調べた、全産業の平均の29万5700円を約8万8千円下回った。

労働時間については、
サービス残業が「ある」と回答した割合が61%にのぼったほか、
有給休暇についても、
「全く取れない」が20.8%、「1~5日」が36.4%だった。

仕事に対する意識では、
「やりがいがある」と答えた人が67.8%となった。

一方、「辞めたいと思うことがある」と答えた人も57.3%に達した。
理由(複数回答)として「賃金が低い」(44.7%)、「忙しいすぎる」(39.6%9、「体力が続かない」(30.!%)が挙がった。
(朝日新聞2014/5/6記事より)

コメント

「平均」というのは曲者で、高い層があると、全体のレベルは引き上げられる。
「平均」ではなく、全体の中でどういう層に属するかが問題である。

各産業別の平均月額賃金を見比べると、介護職は成るほど低い。
他の産業の平均月額賃金はいずれも30万円近い。

介護関係の給料が低いのはどういうことだろうか?
保育士といい、人手不足の職は給料が低く、それに対して仕事はきつい。

介護関係が介護保険で成り立っているところに問題があるのだろうか?