パナソニックが、2015年春に入社する国内新卒者の採用を倍増させる。
すでに内定済みの来春入社は350人だが、翌春は700人にする。

採用の内訳は下記の通り。
大学・大学院生:600人(前年350人)
高専・高校生:100人

「経営環境が改善し、成長分野に攻勢をかける」(広報)ことを採用増の理由としている。

新たな事業を生み出せる若者を集める狙いで、選考方式も見直す。

[型破り選考]
アフリカ大陸横断といった特殊な経験をした学生を念頭に、「異質、異能な人材を積極的に採用したい」(広報)という。

[チャレンジ選考]
技術系の一部に採り入れる。
これまでは事業に関連した技術を学んだ人材ばかりを集めていた。
これに加え、こうじた技術を直接学んでいなくても、潜在能力や意欲の高い学生も採用する。

これらの選考方式は、パナソニックの募集に応じる時点で、学生が通常の方式かどちらかを選ぶ。

2年続けて巨額赤字となったパナソニックは、家電中心から、自動車や住宅など法人向けにも事業を広げる計画を掲げる。

こうした分野で新規事業を生み出すため、新卒者を戦略的に配置する方針。

2015年春の採用数は、2003年の水準に戻る。
ようやく増える国内採用数だが、海外では採用の増加開講が続いている。
(2013/12/17記事より)

このニュースでは配属先の詳細は不明だ。

しかし、いずれにしても、常識的な人間ではなく、型破りな人材を企業(パナソニック)は欲しているといえる。

こうなると、大学で成績が優秀だとか、面接でソツがないとかは関係なくなる。

混迷の時代を生き抜くバイタリティを秘めた人材が求められている。

しかし、大学生、まして高専・高校生にそんな人材はいるのだろうか?

「国内新卒者の採用」を倍増するのは今まで採用人数を絞ってきたが、プラズマテレビ撤退などのリストラに一区切りがついたことが要因らしい。

パナソニックは攻勢に転じた。
今後が楽しみな企業だ。